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2018年シーズン閉幕…スワローズ観察日記Rもオフ企画に突入します。

2018年シーズン、「スワローズ観察日記R」をご購読いただきありがとうございました。
と、先日ご挨拶をしたばかりですが、日本シリーズはともかくファイナルは…と甘い考えがあったため、ご挨拶が連続することご容赦ください。

残念ながらスワローズは、クライマックスシリーズ・ファーストステージでジャイアンツに敗れ、・・・
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~想い出の選手たち~#8武内晋一

期待を裏切ったのではない。
期待に応えようとしたために、自らの野球人生が狂ったような選手だった。

高校生としては抜けた打力、黄金期の早稲田の主軸、そしてドラフト1位…。
ファンの期待が高まるのは当然だった。
ただ球団とファンが求めたものと、もともと持っていた彼の打撃スタイルにはズレがあった。

本来の彼の打撃は、ラインドライブ。
センターを中心に広角へ打ち返すものだった。
しかしチームが求めたのは長距離砲。
背番号8はその期待の象徴だった。

それでも自分のスタイルを貫けば良かったのかもしれない。
ただ彼はスタイルより期待に応えようとした。
ライバルが外国人選手となることの多いファーストというポジションがそうさせたのか?
いや、彼の性格なのだろう。

なんとか打球を飛ばすスタイルを身につけようと、胸板は厚くなっていき、スイングは毎年のように変わった。
期待は落胆となり、グラウンドでスタンドからの罵声を浴びることもあった。
それでもそんなファンの声に言い返すのではなく、求めるスタイルに応えようとした。

しかし期待通りだったところもあった。
ファーストの守りだ。
「捕っていればいい」ファーストをそういう人がいる。
そんな簡単なものではない。
ゴロを捕り、すぐに投げる野手の球は微妙に変化することが多い。
それをいとも簡単に、ハーフバウンドさえも容易く彼は処理した。
ただファーストの守りが注目されることは少ない。
やはり打つことでアピールしようと、13年間彼は苦しんだ。

引退を覚悟しながら臨んだ2018年。
見た目にも細くなった身体で、練習試合一発を放った。
今季は違う、そう思わせるような打撃だった。
しかし13年間いじめ続けたことが、年齢が、故障を起こし彼を追い詰めた。

それでもCS争いの中、弾丸ライナーの一発を放ち、チームを奇跡的な逆転に導いた。
自信のあった守りのミスの4日後だった。
次の日には、狙っても打てないような内野安打を放った。
それもチームの逆転のきっかけとなった。
自分の一打をきっかけにベンチで見せた彼の笑顔は、これまでに見たこともないようなものだった。
もしかすると、この時期にはすでに引退を決めていたのかもしれない。

守備の名手として彼はスワローズに足跡を残した。
現役時代の22本塁打は、期待通りではなかったかもしれない。
しかしそのどれもが美しい弾道を描いてスタンドへ飛び込んでいった。

有終の美、数字だけならそうは言えないかもしれない。
ただ彼の一打が大逆転を生んだのは、偶然とは思えない。
成績ではない、選手会長としての人望、彼の仕事を意味のあるものにしようとした他の選手の想いだったように感じる。
2018年14打数4安打1本塁打3打点。
平凡ともいえない数字だ。
しかし中身の濃い打席が多かった。


現役最後の試合は、5番ファーストでのスタメン。
4打席目のセカンドゴロ。
彼が最も輝いた甲子園で、大事に守ったファーストベースへ向かって全力疾走した。

彼なりに全力を尽くしたプロ野球人生。
その終わり方への思いは、彼の胸の中にしかない。
全力疾走の姿で見せた、彼の野球への真摯な向き合い方は、最後の凡打にあった。
思い出せないようなセカンドゴロでの1塁への全力疾走。
華やかな入団と静かな去り際。
それが彼の選んだ引退試合だった。

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~想い出の選手たち~#7 #67 田中浩康

彼のプレーを見ると、なぜか切なさを感じた。
セカンドの名手だった。
だが上手い選手ではあったが、華麗なプレーをするタイプではなかった。
経歴を見れば、エリートコースだ。
ただ彼のプレーは泥臭かった。

チームへの思いを感じる選手だった。
それが消極的なプレーに映ることがあった。
本来はもっと能力の高い選手だったように思える。
瞬間的な打球への反応、打つしかない追い詰められた場面での巧打に、それが垣間見られた。

しかし彼はチームへの献身を選んだ。
たとえ消極的なプレーに見えても、そこには「チームのため」という思いが込められていた。
犠打の数302が、そこに表れている。

神宮ではファンも大切にする選手だった。
こぶし球場からクラブハウスに移動する自転車、ファンの前でスピードを緩め、声をかけやすくし、サインに出来るだけ応えようとする姿を何度も見た。

彼が自分の野球選手としてのスタイルとして選んだのは、貢献よりも献身だった。
それに苦言を呈する人もいた。
ただ彼はそれを貫いた。
チームを愛し、迷惑を掛けることを拒んだ。

用意すると言われた引退試合、CS争うチームへの配慮からやはり彼は拒んだ。
外様だからではない。
それが貫き通した彼の野球道だからなのだろう。

一人の天才の登場で、グラウンドからベンチにポジションが映っても腐らず、泥にまみれて練習し、いつチャンスが来ても出来るように準備を欠かさなかった。
勝負を挑み、敗れ、移籍してもそのスタイルは変わらなかった。

腐ることのない姿。
我を通すよりチームのためのプレースタイル。
そのすべてはファンの記憶の中で愛され続けている。
チームへの献身。
ファンへの感謝。
彼の能力が野球ですべて活かされたとは思えない。
ただ彼の思いは、グラウンドで、神宮で、横浜で表現された。

我慢と悔しさの連続した野球人生だったかもしれない。
それでも彼は自分の貫いたプロ野球選手としてのスタイルには、悔いを残していないだろう。
そんなもんじゃないだろう…という切なさを感じさせるプレー。
チームへの献身を果たすことへの執念に似た姿。
相反する視線を受けながら、それでも愛され続けた不思議さをもつ、堅実で泥臭いプレーヤーだった。

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現状の力を見せつけられた2018年の終焉 ~スワローズVSジャイアンツ・神宮CS2回戦~



神宮 クライマックスシリーズ・ファーストステージ2回戦
G 010300000 4
S 000000000 0
スワローズ2敗

勝菅野1勝
負原樹理1敗

本塁打 長野1号(2回・原樹理・中スト)マギー1号(4回・原樹理・中スラ)亀井1号(4回・原樹理・内スト)
盗塁 田中俊(5回・カラシティー-井野)
失策
盗塁死
走塁死
暴投
捕逸

勝菅野 9回 0安打 7奪三振 1四死球 0失点 自責点0

負原樹理 4回 3安打 5奪三振 2四死球 4失点 自責点4
 カラシティー 1回 0安打 1奪三振 2四死球 0失点 自責点0
 ハフ 1回 0安打 1奪三振 0四死球 0失点 自責点0
 梅野 1回 2安打 1奪三振 0四死球 0失点 自責点0
 近藤 1回 1安打 2奪三振 1四死球 0失点 自責点0
 石山 1回 1安打 2奪三振 0四死球 0失点 自責点0

⑥坂本 空三振 四球 空三振 中安 三直
④田中俊 一ゴ 一ゴ 四球 左安 右安
⑤マギー 空三振 左本① 四球 左飛
5吉川大 空三振
⑦3岡本 遊ゴ 左飛 中飛 空三振
③阿部 二ゴ 四球 空三振 空三振
8陽 
⑧9長野 中本① 空三振 捕邪飛 左2
⑨7亀井 見三振 右本② 右飛 敬遠
②小林 左飛 二ゴ 三ゴ 三ゴ
①菅野 空三振 遊ゴ 見三振 見三振

③8坂口 右飛 投ゴ 一邪飛 中飛
⑤川端 二ゴ 一ゴ 中飛
④山田 空三振 空三振 四球
⑦バレンティン 遊ゴ 一飛 空三振
⑨雄平 左飛 二ゴ 左飛
⑥西浦 中飛 中飛 左飛
⑧上田 空三振 三邪飛
H大引 見三振
1石山
②井野 空三振
H田代 空三振
1梅野
1近藤
3荒木 左飛
①原樹理 左飛
1カラシティー
1ハフ
H2西田 投ゴ 右飛

のぼせ上った頭に冷や水を掛けられたような敗戦だった。
これが現実だと思い知らされるような2018年最終戦だった。
原樹理が打たれたヒットが全て本塁打で4失点、そして打線は・・・
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試合の流れを先に握ったジャイアンツの前に成す術なし ~スワローズVSジャイアンツ・神宮CS1回戦~



神宮 クライマックスシリーズ1st1回戦
G 101000200 4
S 010000000 1
スワローズ1敗

勝上原1勝
S山口1S
負小川1敗

本塁打 坂本1号(3回・小川・外スラ)
盗塁 田中(1回・小川-中村)
失策 陽(2回・中2中継ミス)
盗塁死
走塁死
暴投
捕逸

 今村 4回2/3 3安打 4奪三振 3四死球 1失点 自責点1
勝上原 1回1/3 0安打 3奪三振 0四死球 0失点 自責点0
H畠 1回 1安打 1奪三振 0四死球 0失点 自責点0
S山口 2回 0安打 2奪三振 0四死球 0失点 自責点0

負小川 6回1/3 5安打 6奪三振 2四死球 4失点 自責点4
 ハフ 0/3 1安打 0奪三振 0四死球 0失点 自責点0
 梅野 2/3 0安打 1奪三振 0四死球 0失点 自責点0
 近藤 1回 0安打 2奪三振 0四死球 0失点 自責点0
 石山 1回 0安打 2奪三振 0四死球 0失点 自責点0

⑥坂本 見三振 左本① 空三振 空三振
④田中俊 四球 左安 一ゴ 遊ゴ
⑤マギー 右2 遊直 遊飛 空三振
5吉川大
⑦3岡本 右犠飛① 三ゴ 四球 空三振
③阿部 二ゴ 中飛 中飛 右飛
1山口
⑨長野 右飛 三直 左安 中飛
⑧陽 遊飛 見三振 左中2① 空三振
②小林 空三振 左飛 一ギ 空三振
①今村 空三振 空三振
1上原
H亀井 中安①
R辻
1畠
7立岡

⑧坂口 空三振 遊安 左2 二ゴ
④山田 右飛 二ゴ併 空三振 空三振
⑦バレンティン 四球 中飛 捕邪飛 二ゴ
⑨雄平 一ゴ 遊ゴ 空三振 三ゴ
⑤大引 四球 四球 空三振 空三振
③荒木 三ゴ 遊ゴ 中安 右飛
⑥西浦 遊ゴ 空三振 中飛
②中村 中2① 遊ゴ 遊ゴ
①小川 空三振 見三振
1ハフ
1梅野
H西田
1近藤
1石山

明日のメディアには「高橋監督のために」という見出しが躍るのかもしれない。
しかし今日のジャイアンツの勝利は、そんなセンチメンタルなものではないように思える。
もちろんそういう気持ちがあったことは否定しない。
ただ少しニュアンスが違う。
「高橋監督のために」ではなく、「高橋監督のための」試合だった。
隠していたわけではなく、今日のようなゲームを・・・
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