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~フリーコラム~悔しさプラス知らない強みと託された思い

スワローズのキャンプが順調に進んでいる。
大引啓次の離脱はあったが、心配されていた畠山和洋川端慎吾は第一クールを無事に過ごし、まずは一安心といったところだろう。
小川淳司監督以下、一軍の主要部門のコーチはほぼ入れ替えとなり、厳しい練習が課されているが、昨年の“96敗の悔しさ”もあって選手たちは首脳陣の期待に応えている。
しかし“96敗”という大敗は、そう簡単に拭えるものではない。
悔しさというエネルギーは生み出すものの、それは練習への集中力を生むまでの効果だと思っていい。
実際に進化が問われるのは、シーズンへ入り実戦になってからだろう。
練習は自分との戦いに始まり、同チームのライバルとの争いまでだが、勝負は当然ながら相手がいる。
ここで勝負の怖さを感じられるのならまだいいが、臆病さ、諦めが出てくる場合がある。
いわゆる負け犬根性というものだ。
これはシーズンで拭っていかなければならない。
この作業が簡単ではないため、チームの低迷期というのは意外に長くなってしまうのだろう。

だが青木宣親が入った。
これが大きな効果を生むと思っている。
その理由は単純なもので、青木は昨年のスワローズを知らないからだ。
もちろん数字上のことは知っているだろうし、想像することは出来るだろう。
ただこればかりは、実際にグランド、ベンチにいなければわからないことだ。
だから小川監督は、コーチ陣をかなり入れ替えたのだと思うが、首脳陣だけではまだ足りなかった。
そこへ青木の加入である。
昨年を知らない上に、スワローズ出身選手で一緒にプレーした後輩もまだいる。
さらに衰えて帰ってきたわけではなく、主力を期待されての復帰。
1試合であれば、昨年でもムードが変わるときはあった。
0-10をひっくり返した試合がその象徴的なものだ。
しかし単一の試合ではなく、シーズンすべてに影響を与えるのは、やはり主力選手でなければならない。
その足りなかったピースに青木がなってくれれば、チームはうまく回転するのではないかと考えている。

そしてもうひとつ、もうすでに影響を与えていると思っているのが、昨年引退した今浪隆博の悔しさだ。
負けることは悔しいが、それ以上に引退というのは重い。
それも力がなく辞めるのではなく、病というどうしようもない理由で今浪はユニフォームを脱いだ。

昨年スワローズの主力の多くは戸田での調整を行った。
故障リハビリ中の畠山、川端だけではなく、バレンティンや雄平といった離脱組もファームへ行った。
外様ではあったが、一軍、ファーム問わずチームのムードメーカーでもあった今浪の“出来ない苦しみ”という姿を見たはずだ。
故障は治るが、病とは付き合っていかなければならない。
実際、畠山、川端も故障が癒えて、一軍キャンプに参加している。
しかし今浪の姿はもうない。
毎年多くの選手が辞めていくプロ野球の世界だが、今浪のような引退は数が少ない。
今浪の悔しさは、勝敗とは別のところにある。
外から見ていてもわかるものだが、同じユニフォームを着ていた選手たちならなおさらだ。
今浪の悔しさと故障が癒えればグラウンドに立てる違いの大きさは、自然に伝わっていることだろう。
そうとらえている選手の数が多ければ多いほど、自分に対する甘えが消え、集中力のある練習が出来る。
それは故障を起こす可能性を低くする効果があるはずだ。

気持ちでどうにかなるものではないという人がいるかもしれない。
その通り、プロの世界は気持ちでどうなるものではない。
ただ根本と最後の粘りを生むのが“気”であることを否定はできないはずだ。

スワローズの優勝には“復活”というものがキーワードになっていることが多い。
92年の荒木大輔、高野光、伊東昭光、記憶に新しい2015年には館山昌平の復帰があった。
彼らが故障し、リハビリを続けていく姿を多くの選手は見ていたはずだ。
それがチームの選手の“気”に繋がったことは多分にあったように思う。

残念ながら、今浪は引退し復帰はかなわない。
しかし言葉にはしていなくても、託した思いは伝わっているだろう。
とくに今浪の辛さを目の前で見てきた、今一軍キャンプに参加している主力とされる選手たちは、重く受け止めていると信じたい。
もし受け止めてくれているなら、もうひと踏ん張りのところでの力が出るはずだ。
そういうものが明暗を分けることが、勝負の世界にはよくある。

そして野手の主力であれば、山田哲人、ウラディミールバレンティン、中村悠平以外の主力組は、“96敗”の過程を知らない。
もちろん青木よりはわかっているし、責任も感じているだろうが、シーズン後半さらに失速し、チームのワースト記録を作った試合に参加していない。
その空気を味わっていないのは、今季のチームにとっては大きな意味を持つ。

知らない強みというものもあるのだ。

還ってくることを期待されているのは、実績十分の選手たちばかり。
年齢的な衰えはあるにしても、極端に力を落としているわけではない。
「もし彼らが普通の力でも発揮したら」と他チームに思わせるだけでも、勝負においては有利になる。

実際に“96敗”を味わった選手たち、故障で離脱していた選手たちが持つ悔しさ、そして託された思い、そこへここ数年のチームを知らず、「待ってくれていた恩」を感じている青木が加入した。
今季のスワローズには、いろいろな“気”が充満している。
一本の矢は痛み、弱っているかもしれない。
しかしそれを上手く小川監督が束ねて見せれば、強い矢となって神宮球場でファンの気持ちを射抜くだけの野球を見せてくれるはずだ。

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青木の加入により熱い外野争い!

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23 青木宣親。
NPBの公式ホームページにも新規支配下登録選手でも告知され、正式発表。
予定通りであれば、キャンプ休日の今日2月6日に入団会見が行われるはずだ。
新外国人選手を獲得した際、「メジャー通算〇発!」といった見出しが躍るが、青木宣親に当てはめれば759試合で「33発!」であり、打率.285の現役メジャーリーガーという事になる。
小川淳司監督も、青木入団を受けて「山田哲人と1、3番のどちらかを打ってもらう」と核弾頭、クリーンアップのどちらかを任せる意向を示した。
1月に36歳となったが、3球団を渡り歩いた昨年でも110試合に出場。
守備位置も日本ではほとんどなかった右翼の経験を積み、何処でも守れるようになっているだけに、レギュラーとして扱われるのは確実だ。

その青木の入団で、一転高いレベルでの争いが起こったのは、外野の一角。
争うのは・・・
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スワローズ投手陣リリーフのキーマンは「投手キャプテン」の石山泰稚

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連日猛練習をしていると伝わっているスワローズ。
小川淳司監督を始め、宮本慎也ヘッドコーチ、石井琢朗打撃コーチ、土橋勝征内野守備走塁コーチ、河田雄祐外野守備走塁コーチと野手陣のメインが変わったため、激しいキャンプの脚光は野手陣に向いている。
しかしスワローズの今季の課題は、投手陣とくにリリーフをどう構築するかに掛かっていると言ってもいいだろう。

2015年リーグ制覇の年は、川端慎吾が首位打者、畠山和洋が打点王そして山田哲人の本塁打王と盗塁王、野手主要部門を独占したことで野手陣が目立ったが、強力リリーフ陣があってこそのものだった。
だが今季に関しては、・・・
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小川監督の「理想は4番畠山6番バレンティン」その真意とは?

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2018年のキャンプもスタート。
96敗の最下位から巻返しを目指すスワローズは、初日からハードな練習量となっていることが報道されている。
その方針は小川淳司監督が立てたものだが、実際にグラウンドで選手たちを鼓舞するのは宮本慎也ヘッドコーチだ。
当然だが、現在他の11球団がどんな練習をしているかは、現場復帰した宮本ヘッドコーチが知るはずもない。
しかし「他もやっている」と何度も言うのは、昨年まで評論家活動で見た他球団のキャンプが頭にあるのだろう。
おそらく特定球団ではない。
取材活動の中で見た中で、体力強化に始まり、打撃、守備、走塁練習の中で最も厳しい練習となっていた部分を取り上げて、それを基準に・・・
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