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111から11へ…123からもう一度

グラウンドで行われていることは、奇跡の連続だ。
150キロを超えるような球を投げる投手。
左右、低めに目の前で曲がる球も投げる。
その球を平然と受ける捕手。
打者は、丸い球をこれも丸いバットでとらえる。
100メートル先のフェンスを悠々超えていく打球。
ただそんな打球を打つ打者も現在のプロ野球のシーズン143試合で40本打てばタイトルに手が届く。

しかし球場で、テレビで、日本中から集められた超人たちがプレーするのを見ているうちに、目の前で行われているプレーが普通のことだと思うようになってしまう。
慣れは奇跡を普通のものにしてしまうのだ。
そんな試合の積み重ねの中でも、信じられないような飛距離、守り、投球に目を奪われる。
ただそれは試合全体を支配するものではない。
球場からの帰路、「あれはすごかった…」というぐらいで翌日試合が始まれば、それは過去となり、記憶の中に収められていく。
一年中語るプレーはごく少数、数年後まで記憶を言葉にすることは、より数が少ない。

そんなプロ野球だが、「復活」だけは別物だ。
故障から病から、グラウンドへ戻ってくる。
プレーではなく、生き様がその姿に張り付いているのだ。
「復活」は勝ち負けよりも、重い時がある。
ファンだけでなく、同僚であるチームメイト、相手チームまでが「復活」の空気に包まれ、球場は異様な雰囲気を見せる。

人は奇跡の瞬間を好む。
そのわかりやすい復活劇は、まさにシンプルな奇跡の瞬間なのだ。

アスリートが好き好んで故障などするわけがない。
病気は日頃体を鍛え、気遣っていても襲ってくるものだ。
現実にプレー出来ない体になった選手にとっては深刻なものだ。
そして復活を果たせなければ、過去の選手になってしまうことはわかり切っている。
贔屓にしているファンが、語り継ぐことはあっても、多くのファンは記憶の片隅にとどめているだけで、きっかけがなければ、その名前を口にすることはなくなる。
ただし「復活」を果たせば、その選手は伝説となる。

日本最速の球を投げる若い投手がいた。
特別大きな体ではないながらも、球場で響かせるミットの音は、他の投手とは明らかに違ったものだった。
見ているだけでわくわくするような投手だった。
しかしある日を境に、その投手の姿はマウンドから消えた。
ファームの施設でリハビリに汗を流す日々。
ただその報道もいつしか少なくなっていった。

二桁だった背番号は三桁になった。
戻ってきてほしい、その思いとともに、もうダメなのかということも伝わってきた。
そこから彼は戻ってきた。
二桁の背番号を取り戻し、本拠地のマウンドへ戻ってきた。
奇跡と言ってもいいだろう。
ただ本当の奇跡は、完全復活を果たしてこそだ。
そしてその完全復活は、同じユニフォームで果たされるものと信じていた。
しかしまたも彼はマウンドから消えてしまった。
ファームのマウンドにさえ戻ることはなく、チームは奇跡の復活の道をこれ以上伸ばすことは出来なくなった。

ただ彼はまだ諦めなかった。
手を差し伸べた故郷のチームの三桁のユニフォームに袖を通す。
一瞬の奇跡ではなく、伝説になる完全復活を目指し、ファームのグラウンドからはるか遠くに見える一軍のマウンドに戻るための道を選んだ。

神宮の奇跡の光は一瞬で消える流星のようなものだった。
ただそれを見せたのは事実だ。
故郷仙台で、ずっと光り続ける星のような奇跡を見たいと願う。
一度は手に入れかけた奇跡の向こう側にある希望を手に掴んで欲しい。
重々しく響くミットの音を聞きたい。
彼にしか出せない音をもう一度。

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文庫版『根本陸夫伝』出版記念イベントの告知!&コラム「冷酷ではない非情 GMの存在とは?」



2013年まで紘野もかかわっていました、「野球ファンネット」が久しぶりにイベントをプロデュースします。
詳しくはこちら!
駅前野球大学5年ぶりに復活!文庫版『根本陸夫伝』出版記念イベント
日時:2018年11月16日(金)18時30分開場。19時開演
会場:「Creator's District 神保町」
まだ若干チケットがあるようなので、是非お越しください。
当日は紘野もお手伝いに参加する予定です。

「根本睦夫伝~プロ野球をすべて知っていた男~」高橋安幸著
近鉄バファローズへ入団し引退後コーチ、その後広島カープ、クラウンライター、西武ライオンズで監督を務めた後、西武球団管理部長へ転身し、退団後ダイエーホークス監督から再びフロント入りした後、最後は球団社長まで上り詰めた経歴。
ただ監督としてはあまり好成績を残したタイプではなく、“球界の寝業師”と呼ばれた編成面での功績が多く残されている根本陸夫氏。
来季からライオンズでは渡辺久信氏、イーグルスは石井一久氏と新たなGMが生まれるも、その原点となっているのが根本氏と言っても過言ではないだろう。
本書は、その根本氏と関わった関根潤三氏、故衣笠祥雄氏や現役監督のホークス工藤公康監督などの証言から、その人間性を浮き彫りにしていく形をとっている。
今回のイベントでは、本に書けなかった裏話なども話されるということ。
イベントに参加していただければ、プレーだけでなく、チームが出来上がるまでの過程を知ることで、ドラフト会議やトレードに関する見方も変わってくるはずです。

さて本の内容に関しては読んでいただき、裏話はイベントで聞いてもらうとして、この本を読んで私が興味を持ったことを少し書いてみたいと思う。

編成面での辣腕は今でも伝説となっている根本氏。
人間的な魅力も多くあったことは本書でも語られているが、一方で今季までベイスターズでGMを務めていた高田繁氏が「こんなに辛いポジションはない」というほど、過酷な仕事だということも伝わってくる。
どんな裏技、駆け引きを使って入団させたとしても、選手にプロ野球への入り口を作ることに変わりはない。
その先に厳しさがあったとしても、そこには希望が見られる。
しかしGMの仕事は入り口だけでなく出口を作るものでもある。
入ってくる選手がいれば、その分出ていく選手もいるのだ。
高田氏が「辛い」と言ったのはこの部分だろう。

その辛い仕事を、長年各球団でやりながら根本氏を「オヤジ」と愛情を込めて呼ぶ元選手が多いのはなぜか?
その理由に「非情」さがあったと思えるのだ。

「非情」という言葉には「冷たい」という印象を持つ人は多いだろう。
しかし混同されがちな「非情」と「冷酷」という言葉は違う意味を持つ。
これは私の勝手な考え方かもしれないが、「非情」とは“0”であり、「冷酷」は“マイナス”だと思っている。
本書を読んで、根本氏は監督として選手が音を上げるような過酷で単調な練習を、編成トップとしてトレード、戦力外の判断をしているが決して「冷酷」でははないのだ。

言い換えれば「非情」というのは、同じ視線に立つということ、「冷酷」は上目線となる。
同じ視線に立っているからこそ、相手を思う心が生まれ、どうしたらいいのかという考えが生まれる。
そして相手からすれば、同じ視線だからこそその人物の大きさが伝わってくるのではないだろうか?

さらに「非情」になれる人の特徴は、俯瞰で物事を見ることが出来るというものだ。
その俯瞰で見る視線には自分も含まれている。
相手の目線に立ちながら、自分すらも客観的に見る。
それが出来ない人が「非情」になろうとすると「冷酷」にしかならない。
ある意味資質のようなものだといってもいい。

根本氏は編成トップとして、この「非情」な部分を持っていた。
チームを俯瞰で見ることで、必要か必要ではないか?を常にシンプルに考えていた人、本書を読んでそういう印象を受けた。
「非情」というと冷たいと思われるがそうではない。
あくまでもフラットな視線で、周りを見ているために、野球選手として好みはあったとしても、感情的な好き嫌いが存在しない。

そう感じさせるのは、本書で数多く語られている選手についてではなく、監督の選び方にある。
根本氏は監督人事にも介入出来る編成トップだった。
根本氏はカープ、ライオンズ、ホークスで監督を務めている。
カープでは編成トップという位置づけにはなっていないが、当時の監督はコーチ人事、トレードなどにも権限がある人が多くいたことから、ある意味全権監督。
その後のライオンズ、ホークスでは監督を務めた後、編成へ転身している。
弱小チームに上昇気流の流れを作るために監督へ就任した後、編成へというのが決まったルートだったわけだ。
そうなると、流れを作った以上同じ、自分と同じタイプの監督を選びそうだが、あえて真逆の指揮官を選択している。

根本氏の監督としてのスタイルは、主力選手になるべき人材を中心に据え、基本の反復練習と基礎体力の強化ということに特化していた。
試合になると「自分で考えること」を要求し、サインを出すことが少ない。
体力が付き、技術もそれに伴って身につけさせ、試合を経験させることで自ら考えるという癖をつけさせていく。
プロ野球選手としての下地を作るというものだ。
しかしそれが出来上がった頃に、根本氏は監督を退いた。
本書にも書かれているが「もったいない」と関根潤三氏が声を掛けると、「俺は勝たせるのは苦手」と言ったという。
そして招聘するのは、自分とは違う管理野球を志向する監督だ。

西武ライオンズの監督を退き、監督に据えたのは広岡達朗氏。
スワローズを初のリーグ制覇、日本一に導いた監督だが、カープ時代根本氏は広岡氏をコーチに招聘しているが、その関係は良好とは言えなかった。
しかしそんな人間の好き嫌いで監督を選ぶことはないのが根本氏だ。
自分が基礎を築いたチームを勝たせる監督は誰か?そこにしか興味がないように、人事を動かしていく。
ここにも俯瞰で見るという特徴が伝わってくる。
人は自分の欠点を隠したいものだ。
あえてそこに触れないようにする。
ただ根本氏は、そこに平気で触る。
自分に足りないもの、勝つために必要なものを持っている人を感情は置いて、チームに必要だと思えば動く。

「非情」には、感情に左右されないという意味がある。
贔屓は好みというのも感情だが、嫌い、合わないというのも人の心にあるものだ、情と言ってもいいだろう。
根本氏のチーム編成をする上での選手獲得はもちろんのこと、監督人事にも感情は持ち込まない。
そこには客観性と俯瞰で見る視線しかない。

そんな根本氏の経歴を見ていると、今のスワローズの小川監督とキャリアが似ていることに気づく。
今の12球団の監督で、スカウト、編成トップを経験しているのは小川監督しかいない。
もちろんその筋の人が挨拶に来たといわれる根本氏と、温厚な紳士と言われる小川監督の見掛けは大きく違う。
しかし「非情」という共通点は持っているように感じる。

優しい、穏やかだと評判の小川監督だが、田中浩康から山田哲人、相川亮二から中村悠平への移行には、非情さが見られた。

それともうひとつ、おそらく小川監督は意識していないだろうが、第2次政権になって後任の人事に変化を見せている。
前回は小川監督から真中監督へという流れだった。
小川監督は時に守りを度外視するほどの攻撃野球、試合中動くことは少なく、選手の力量に任せることが多い。
これは真中監督の自主性に繋がるものであり、監督交代はある意味良い流れだったように見える。
その2年連続最下位から真中監督は就任1年目でリーグ制覇を果たした。
しかしその後低迷し、再び監督へ復帰すると、「自分の中にないもの」という厳しさを打ち出すために、球団からの評判が決して良くなかった宮本慎也をヘッドコーチへ招聘した。
宮本ヘッドコーチは、守りを重視する細かい野球を好むうえ、試合中でも選手を呼び注意することを厭わないタイプ。
小川監督とはタイプの違う指導者だ。
前回リーグ制覇を果たしたのだから失敗だとは言えないが、安定した強さを持たせることは出来なかった監督交代。
そこを反省に今度は宮本という自分とは違う後任候補をベンチへ入れた。
反省と言うと簡単に思えるが、その中身は自分の野球人としての欠点を認めたもの。
容易く出来るものではない。

今年のドラフトで根尾昂を指名したスワローズ。
抽選を外した後に投手を行ったところから、そこに後任候補の宮本ヘッドの以降が見られる。
野球頭脳は高いが、感情的になるという自身も認める欠点を持つ宮本ヘッドがこのまま小川監督の後を継いだ場合、その右腕となるのは恩人野村元監督の右腕と言われ、年齢的にも上の橋上秀樹氏を二軍チーフコーチとして招聘している。
今季のチームの欠点出会った試合に勝つための戦略性を埋める存在でもある。
小川監督自身は攻撃野球を好むが、勝つために必要なものが違うとすれば、方向転換をすることに抵抗を持つことはない。

高田氏が「小川はGMに向いている」と言ったのは、自分の情を殺しチームのために何をすべきかをまず考えることが出来ると見たからだろう。
ただこれは訓練で出来るものではない。
人を惹きつける魅力と感情に左右されないという両面を持ってこそ可能なポジション。
ある意味素質と言えるのかもしれない。

根本氏は日本プロ野球が生んだ、現在で言うところのGMの最高傑作だろう。
チームだけでなく、人を育てることへ情熱を注いだことは、渡辺久信ライオンズGM、辻発彦監督、大久保博元元イーグルス監督、秋山幸二元ホークス監督、工藤公康監督、ライオンズ、マリーンズで監督を務め来季からドラゴンズのヘッドコーチとなる伊東勤氏など、ライオンズOBに要職が多いのは、単に上昇期のライオンズOBというだけでなく、根本氏の教えが繋がっているからだろう。

その根本氏のような存在になるGMが日本球界に再び現れるだろうか?
もちろん時代の変化があり、“寝技師”と呼ばれた根本氏のようなやり方はもう出来ないかもしれない。
しかし違った形で、チーム作りをする長期的視野を持つGMの誕生は日本球界の発展において必要だろう。
その中で経歴の重なりが多い小川監督は、後任になれる存在のようにも思える。

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~フリーコラム~悔しさプラス知らない強みと託された思い

スワローズのキャンプが順調に進んでいる。
大引啓次の離脱はあったが、心配されていた畠山和洋川端慎吾は第一クールを無事に過ごし、まずは一安心といったところだろう。
小川淳司監督以下、一軍の主要部門のコーチはほぼ入れ替えとなり、厳しい練習が課されているが、昨年の“96敗の悔しさ”もあって選手たちは首脳陣の期待に応えている。
しかし“96敗”という大敗は、そう簡単に拭えるものではない。
悔しさというエネルギーは生み出すものの、それは練習への集中力を生むまでの効果だと思っていい。
実際に進化が問われるのは、シーズンへ入り実戦になってからだろう。
練習は自分との戦いに始まり、同チームのライバルとの争いまでだが、勝負は当然ながら相手がいる。
ここで勝負の怖さを感じられるのならまだいいが、臆病さ、諦めが出てくる場合がある。
いわゆる負け犬根性というものだ。
これはシーズンで拭っていかなければならない。
この作業が簡単ではないため、チームの低迷期というのは意外に長くなってしまうのだろう。

だが青木宣親が入った。
これが大きな効果を生むと思っている。
その理由は単純なもので、青木は昨年のスワローズを知らないからだ。
もちろん数字上のことは知っているだろうし、想像することは出来るだろう。
ただこればかりは、実際にグランド、ベンチにいなければわからないことだ。
だから小川監督は、コーチ陣をかなり入れ替えたのだと思うが、首脳陣だけではまだ足りなかった。
そこへ青木の加入である。
昨年を知らない上に、スワローズ出身選手で一緒にプレーした後輩もまだいる。
さらに衰えて帰ってきたわけではなく、主力を期待されての復帰。
1試合であれば、昨年でもムードが変わるときはあった。
0-10をひっくり返した試合がその象徴的なものだ。
しかし単一の試合ではなく、シーズンすべてに影響を与えるのは、やはり主力選手でなければならない。
その足りなかったピースに青木がなってくれれば、チームはうまく回転するのではないかと考えている。

そしてもうひとつ、もうすでに影響を与えていると思っているのが、昨年引退した今浪隆博の悔しさだ。
負けることは悔しいが、それ以上に引退というのは重い。
それも力がなく辞めるのではなく、病というどうしようもない理由で今浪はユニフォームを脱いだ。

昨年スワローズの主力の多くは戸田での調整を行った。
故障リハビリ中の畠山、川端だけではなく、バレンティンや雄平といった離脱組もファームへ行った。
外様ではあったが、一軍、ファーム問わずチームのムードメーカーでもあった今浪の“出来ない苦しみ”という姿を見たはずだ。
故障は治るが、病とは付き合っていかなければならない。
実際、畠山、川端も故障が癒えて、一軍キャンプに参加している。
しかし今浪の姿はもうない。
毎年多くの選手が辞めていくプロ野球の世界だが、今浪のような引退は数が少ない。
今浪の悔しさは、勝敗とは別のところにある。
外から見ていてもわかるものだが、同じユニフォームを着ていた選手たちならなおさらだ。
今浪の悔しさと故障が癒えればグラウンドに立てる違いの大きさは、自然に伝わっていることだろう。
そうとらえている選手の数が多ければ多いほど、自分に対する甘えが消え、集中力のある練習が出来る。
それは故障を起こす可能性を低くする効果があるはずだ。

気持ちでどうにかなるものではないという人がいるかもしれない。
その通り、プロの世界は気持ちでどうなるものではない。
ただ根本と最後の粘りを生むのが“気”であることを否定はできないはずだ。

スワローズの優勝には“復活”というものがキーワードになっていることが多い。
92年の荒木大輔、高野光、伊東昭光、記憶に新しい2015年には館山昌平の復帰があった。
彼らが故障し、リハビリを続けていく姿を多くの選手は見ていたはずだ。
それがチームの選手の“気”に繋がったことは多分にあったように思う。

残念ながら、今浪は引退し復帰はかなわない。
しかし言葉にはしていなくても、託した思いは伝わっているだろう。
とくに今浪の辛さを目の前で見てきた、今一軍キャンプに参加している主力とされる選手たちは、重く受け止めていると信じたい。
もし受け止めてくれているなら、もうひと踏ん張りのところでの力が出るはずだ。
そういうものが明暗を分けることが、勝負の世界にはよくある。

そして野手の主力であれば、山田哲人、ウラディミールバレンティン、中村悠平以外の主力組は、“96敗”の過程を知らない。
もちろん青木よりはわかっているし、責任も感じているだろうが、シーズン後半さらに失速し、チームのワースト記録を作った試合に参加していない。
その空気を味わっていないのは、今季のチームにとっては大きな意味を持つ。

知らない強みというものもあるのだ。

還ってくることを期待されているのは、実績十分の選手たちばかり。
年齢的な衰えはあるにしても、極端に力を落としているわけではない。
「もし彼らが普通の力でも発揮したら」と他チームに思わせるだけでも、勝負においては有利になる。

実際に“96敗”を味わった選手たち、故障で離脱していた選手たちが持つ悔しさ、そして託された思い、そこへここ数年のチームを知らず、「待ってくれていた恩」を感じている青木が加入した。
今季のスワローズには、いろいろな“気”が充満している。
一本の矢は痛み、弱っているかもしれない。
しかしそれを上手く小川監督が束ねて見せれば、強い矢となって神宮球場でファンの気持ちを射抜くだけの野球を見せてくれるはずだ。

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~フリーコラム~青木電撃復帰!戦力補強だけでないこの時期の発表効果


“背番号23”の復帰が確実となった。
今季のメジャー残留を第一に考えて来た青木宣親だが、契約の確証が得られない事、年齢的にもレギュラー扱いが難しい事から、日本への復帰を決断。
以前から「国内復帰となれば受け入れる」とし、入団時に着けていた23を空けていた球団が速攻で交渉。
キャンプ直前の今日未明、契約成立という報道がメディアを駆け巡った。

2014年2年連続最下位に終わった時書いたが、シーズンオフの主役は現場ではなくフロントである。
負けて終わったシーズンの翌年、選手は当然口惜しさを抱えて、秋季キャンプ、自主トレを過ごす。
ただそれだけでは足りない。
戦力補強は選手を補充するだけでなく、現有戦力の気を引き出すための刺激が必要だ。
宮本慎也ヘッドコーチが、「チーム一丸で向かわないと」と就任会見で話したが
それは現場だけでなくフロントも含めてのもの。
その動きの中で一番わかりやすいのは、確実に戦力になると思える選手を獲得することだ
2014年のオフは、それが現役メジャーリーガーのオンドルセクだった。
2015年のリーグ制覇に、オンドルセクの力が大きかったのは言うまでもない。
数字だけでなく、バーネット、ロマンに対する刺激も大きかったはずだ

その時と状況は似ている。
2年連続ではないが前年最下位、2016年も5位に終わっている。
それを受けて、フロントは投手3人の補強に動いたが、野手に関してはドラフトで塩見、戦力外の田代を獲ったぐらいで、ほぼ戦力は変わっていなかった。
そこへ青木の加入である。
もともとは生え抜きであり、外国人選手を獲得するよりも刺激という部分では大きく、チームを締める意味でもその存在感は絶大だ。

また刺激や存在感だけではなく、戦力としても大きい。
昨年までの成績、実績を考えれば、宮本ヘッドコーチが「レギュラーは山田とバレンティンだけ」と言っていたとしても、外野は坂口、復帰の雄平となるのが濃厚だった。
しかし青木が入れば、この4人のうち3人が出場する形になる。
全員がフルシーズン戦うのが難しい選手だが、コンディションを優先していく事でうまく回していくことが出来るだろう。

また青木は打つだけでなく、若い時と比べれば落ちたとはいえ、まだ動ける選手だ。
青木が走塁に積極的な姿勢を見せれば、走塁コーチが言葉にしなくても、無言の叱咤となる。

攻撃に関しては、打順にも応用が利く。
例えば小川監督が構想通り“1番山田”で行くならば、2番青木というのは面白い。
外の球でも強引にひっかけ一二塁間を狙い打ち出来る技術がある。
強力打線を誇り、連覇をしているカープだが、他球団との違いは、2番に長打と小技を兼ねる菊池が固定されているところだ。
完全固定は、セリーグではカープだけということを考えれば、2番がいかに重要かわかる。
青木がそこへはまれば、山田への負担が減り、クリーンアップへのつなぎがスムーズになる。
入れるなら、この打順が理想だろうが、雄平と青木が入れ替える場合は、クリーンアップへ入れてもそん色はない。

次の利点は、外野4人が健在で一人が外れベンチへ入れた場合、代走を安心して出すことが出来るということだ。
特にバレンティンには終盤勝負所で代走という場面が必ず来る。
昨年までであれば、そこでチャンスを潰した場合、入っているのは上田や比屋根らとなり、タイプも力もかなり落ちる形になっていた。
しかしそれが雄平、坂口、青木であれば、相手に与えるプレッシャーは大きなものになるだろう。

もちろんこれらは、シーズンへ入り、4人が万全でいることを過程したもので、現状では机上の空論でしかない。
しかしキャンプ前に青木加入が決まったことで、外野の選手たちの緊張感は増すことだろう。

昨年の秋季キャンプ、宮本ヘッドコーチ、石井琢朗コーチが口を揃えて“厳しい練習”と言いながら故障者が出なかった。
「やれるのにやっていなかった証拠」と宮本ヘッドコーチは苦言を呈したが、それだけではなく集中力があったことも影響しているのだろう。
新首脳陣になれば、野球が変わることから、起用も違ってくる。
これまで不遇だった選手にとっては、アピールの絶好の機会。
その集中力が故障を回避することに繋がった部分もあったと思われる。

青木加入はそう言った多様な効果をもたらすことだろう。
レギュラーとされているバレンティンも契約時の状況と変わっている。
雄平、坂口の2人は青木との争いを勝ち取らなければ、レギュラーにはなれない。
彼らだけでなく、上田、山崎ら控えの選手らも一軍枠が一つ減るだけに、故障離脱はそのまま戦力から外れると考えてもいい。
これはユーティリティの三輪、藤井、荒木らにとっても同じことだ。

戦力アップというのはシーズンが始まってみなければわからない。
ただこのキャンプ直前の入団決定報道は、それだけで効果があるといってもいいだろう。
今のスワローズにとって一番必要な緊張感と集中力。
それがもたらされるのは確実だからだ。

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悔しさという過程の向こうにある喜び

不思議なものである。
「気持ち」というのは、本来見えないものだ。
しかし時に、その姿から思いが伝わってくることがある。

負けている場面、その投手は2アウトから失点をした。
イニングを投げ終え、ベンチで迎える同僚たちの手に触れることなく、グラブを外し、悔しさを押し殺しながら、グラウンドから消えて行った。
勝ち負けが彼に付くわけではない。
追い上げムードに水を差した、と見る向きもあるだろうが、試合の大勢には影響がなかった失点だったともいえる。
故障で出遅れた、層が薄くなった投手陣を支えるために、場面を選ばす必死に投げている姿を見ていれば、責めるファンは少ないだろう。
ただファンはそれでいいが、選手は違う。

「勝ち負けだけが楽しみではない」という人がいる。
しかしそれはあくまでも趣味として見ているファンの視点だ。
そして「勝ち負けではない」と言えるのは、それこそ必死にグラウンドで勝負をしている選手がいるからだ。
ユニフォームを着ている人間とファンは同列ではない。
一緒に戦っている、そういう思う人たちもいるだろうが、私はそう思えない。
戦っているのは彼らであり、スタンドやテレビの前の人間はその場に立つことはない。

悔しさや喜びの意味も違う。
選手は文字通り、勝負の世界にいる。
個人的な勝負、チームとしての勝負、そこでの勝ち負けがそのまま感情となる。
しかしファンの悔しさや喜びは、それとは別のものだ。
戦いの中にいないのだから当然だろう。
ではなぜ、同調していると思うのか?錯覚するのか?
そこに必死で勝ちにこだわり戦う選手たちがいるからだ。
決して感傷的なものではない。
もっと生々しい、自分のポジションを得るための戦いをしている姿に感動し、思わず「がんばれ」と声に出してしまうのだ。
勝負に心が震えるのは、悔しさを超えたところにある結果を出した姿を見た時だ。

負けに慣れ、「こんなものだ」という姿には何も感じない。
たとえ結果が出ても、悔しいという過程が見えないからだ。
負け続けていれば、面白くないだろう。
ただそれで生活を立てているプロならば、そこでこそ抜いたプレーをすべきではない。
厳しいかもしれない、生々しいかもしれないが、多くの一般の人がもらえない報酬をもらっているのだ。
チームが勝てなくても、個人の勝負にこだわる姿は見せられるはず。
それが団体競技の中に、個人競技のエッセンスが含まれた野球というスポーツだ。

試合に影響のない場面でも、必死に自分の居場所を確保しようとする姿は、若手、ベテラン関係なく、見ている人たちに”なにか“を伝えてくる。
その”なにか“とは、外からでは見ることのできない悔しさを乗り越えるための”過程”なのかもしれない。

「悔しさ」「喜び」「思い」すべて目に見えないものだ。
しかし見ているファンには、それが伝わる。
「気を抜く」「諦める」「投げやりになる」
これも逆の意味で、伝わってほしくないものだが、届いてしまう。

球場で見られるものは多種多様になってきている。
花火、マスコット、イベントのような楽しみ方は合っていい。
しかし本当に見せるべきは、選手の勝ちにこだわる姿だろう。
そこにこだわりがあるからこそ、相手との間に緊張感が生まれ、好プレーや奇跡のようなことが起こるのだ。

打たれた姿に心を揺さぶられたというのは、選手にとって失礼なことだ。
彼は打たれるために、負けるためにマウンドへ立ったわけではない。
ベンチへ下がる時「なぜできなかった」という悔いが心の中に充満していたことだろう。
ただ「次はやり返す」悔しさの中に、その思いが込められたことが伝わってきた。
そして本当に、次にマウンドへ立った時、彼がリベンジをしたときに感動が来る。
あくまでもセットだ。
だから、なにも伝わらない勝負の後に、たとえいい結果が出ても、”喜び“や”感動は来ない。
現実では、そこで起きたことは気持ちがあろうとなかろうと、事実として数字に残る。
しかしそれだけなら、実際にプレーなど見ずに新聞でも見ていればいい。
そうしないのは、目に見えないはずが、なぜ伝わってくるのかわからないものが、心に届くから、球場へ足を運び、テレビ画面に目を向けるのだ。

これは私の個人的な嗜好だ。
いろいろな楽しみ方は合っていい。
「本当のファン」という者からは、外れてしまっているかもしれないが、私が見たいのは選手たちの勝負へのこだわりだ。
大差で負けているなら、個人の勝負に重きを置いてもいい。
本塁打やヒットではなくても、走塁で守備でも執念のプレーというのはある。
そういうものは、勝ち負けへのこだわりの中でしか生まれない。
そしてそういう姿を見てこそ、私は「負けたけどいいものを見た」と勝負を度外視出来る。
今年は残念ながら、そういうシーンが少なく、寂しいシーズン。
あともう残り少ない中で、どれだけそんな場面が、姿が見られるだろうか?
ただ少なくとも、悔しさを体いっぱいで表現した彼の次のマウンドは、どんな結果であれ、心が揺さぶられると思う。


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